“唖々”の読み方と例文
読み方割合
ああ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
永く永くとまって居たが、尾羽で一つ梢をうって唖々ああと鳴きさまに飛び立った。黄いろい蝶の舞う様に銀杏の葉がはら/\とひるがえる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
つい下のえのき離れて唖々ああと飛び行くからすの声までも金色こんじきに聞こゆる時、雲二片ふたつ蓬々然ふらふらと赤城のうしろより浮かびでたり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
なかばは亡友唖々ああ君が深川長慶寺裏の長屋に親の許さぬ恋人と隠れ住んでいたのを、其折々尋ねて行った時よんだもので、明治四十三四年のころであったろう。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)