“井上唖々”の読み方と例文
読み方割合
いのうえああ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当時のわたしを知っているものは井上唖々いのうえああ子ばかりである。唖々子は今年六月のはじめ突然病に伏して、七月十一日の朝四十六歳を以て世を謝した。
梅雨晴 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
井上唖々いのうえああ君と其頃発行していた雑誌花月の編輯を終り同君の帰りを送りながら神楽坂まで涼みに出た。
花火 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
黒田湖山主筆となりて毎号巻頭に時事評論を執筆し生田葵山いくたきざんとわれとは小説を掲げ西村渚山にしむらしょざんは泰西名著の翻訳を金子紫草かねこしそうは海外文芸消息を井上唖々いのうえああは俳句と随筆とを出しぬ。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)