トップ
>
井上唖々
>
いのうえああ
ふりがな文庫
“
井上唖々
(
いのうえああ
)” の例文
当時のわたしを知っているものは
井上唖々
(
いのうえああ
)
子ばかりである。唖々子は今年六月のはじめ突然病に伏して、七月十一日の朝四十六歳を以て世を謝した。
梅雨晴
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
井上唖々
(
いのうえああ
)
君と其頃発行していた雑誌花月の編輯を終り同君の帰りを送りながら神楽坂まで涼みに出た。
花火
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
黒田湖山主筆となりて毎号巻頭に時事評論を執筆し
生田葵山
(
いくたきざん
)
とわれとは小説を掲げ
西村渚山
(
にしむらしょざん
)
は泰西名著の翻訳を
金子紫草
(
かねこしそう
)
は海外文芸消息を
井上唖々
(
いのうえああ
)
は俳句と随筆とを出しぬ。
書かでもの記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
一日
(
いちにち
)
おのれも菓子折に
生田葵山
(
いくたきざん
)
君の紹介状を添へ
井上唖々
(
いのうえああ
)
子と打連れ立ちて行きぬ。
書かでもの記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
井上唖々
(
いのうえああ
)
さんという
竹馬
(
ちくば
)
の友と二人、梅にはまだすこし早いが、と言いながら向島を歩み、
百花園
(
ひゃっかえん
)
に一休みした後、
言問
(
こととい
)
まで戻って来ると、川づら一帯早くも立ちまよう
夕靄
(
ゆうもや
)
の中から
雪の日
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
わたしはいかなる断篇たりともその稿を脱すれば、
必
(
かならず
)
亡友
井上唖々
(
いのうえああ
)
子を招き、拙稿を朗読して子の批評を聴くことにしていた。これはわたしがまだ文壇に出ない時分からの習慣である。
十日の菊
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
わたくしは裳川先生が講詩の席で、始めて亡友
井上唖々
(
いのうえああ
)
君を知ったのである。
十六、七のころ
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
わたくしが中学生の頃初め漢詩を学びその後近代の文学に志を向けかけた頃、友人
井上唖々
(
いのうえああ
)
子が『
今戸心中
(
いまどしんじゅう
)
』所載の『
文芸倶楽部
(
ぶんげいクラブ
)
』と、
緑雨
(
りょくう
)
の『油地獄』一冊とを示して
頻
(
しきり
)
にその妙処を説いた。
正宗谷崎両氏の批評に答う
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
井
常用漢字
小4
部首:⼆
4画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
唖
漢検準1級
部首:⼝
10画
々
3画
“井上唖々”で始まる語句
井上唖々子