“緑雨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りょくう66.7%
りよくう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
正太夫は緑雨りょくうの別号をもつ皮肉屋である。浪六はちぬの浦浪六と号して、撥鬢奴ばちびんやっこ小説で溜飲りゅういんを下げてしかも高名であった。
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
斎藤緑雨りょくうもときどき飛び入りで『国会』に劇評を書いていた。こういう人たちと伍して、まだ二十歳に足らない私が最年少者であることは言うまでもない。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
東京の悪戯いたづら斎藤緑雨りよくうは右に森先生の西洋の学を借り、左に幸田先生の和漢の学を借りたものの、つひに批評家の域にはいつてゐない。
緑雨りよくうは巧に現社界の魔毒を写出しやしゆつせり。世々良伯せゝらはくは少しく不自然の傾きを示すといへども、今日の社界をる事甚だ遠しとは言ふ可らず。