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緑雨
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りょくう
ふりがな文庫
“
緑雨
(
りょくう
)” の例文
正太夫は
緑雨
(
りょくう
)
の別号をもつ皮肉屋である。浪六はちぬの浦浪六と号して、
撥鬢奴
(
ばちびんやっこ
)
小説で
溜飲
(
りゅういん
)
を下げてしかも高名であった。
樋口一葉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
斎藤
緑雨
(
りょくう
)
もときどき飛び入りで『国会』に劇評を書いていた。こういう人たちと伍して、まだ二十歳に足らない私が最年少者であることは言うまでもない。
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
その頃の氏の愛読書は、
三馬
(
さんば
)
や
緑雨
(
りょくう
)
のものが主で、
其
(
その
)
他
独歩
(
どっぽ
)
とか
漱石
(
そうせき
)
氏とかのものも読んで居た様です。
岡本一平論:――親の前で祈祷
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
その新刊の号に斎藤
緑雨
(
りょくう
)
君の寄せた文章が出ている。緑雨君の筆はわたしのことにも言い及んである。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
僕はこの頃
緑雨
(
りょくう
)
の本をよんでいます。この間うちは文部省出版の明治天皇御集をよんでいました。
虚構の春
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
▼ もっと見る
わたくしが中学生の頃初め漢詩を学びその後近代の文学に志を向けかけた頃、友人
井上唖々
(
いのうえああ
)
子が『
今戸心中
(
いまどしんじゅう
)
』所載の『
文芸倶楽部
(
ぶんげいクラブ
)
』と、
緑雨
(
りょくう
)
の『油地獄』一冊とを示して
頻
(
しきり
)
にその妙処を説いた。
正宗谷崎両氏の批評に答う
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
緑雨
(
りょくう
)
はこんな手紙を書いていますね。
わが師への書
(新字新仮名)
/
小山清
(著)
ある日、わたしは
斎藤
(
さいとう
)
さんとむかいあってすわっていました。斎藤さんは号を
緑雨
(
りょくう
)
といい、別に
正直正太夫
(
しょうじきしょうだゆう
)
ともいって、筆とり物を書く上ではわたしたちの先輩にあたりました。
力餅
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
緑
常用漢字
小3
部首:⽷
14画
雨
常用漢字
小1
部首:⾬
8画
“緑雨”で始まる語句
緑雨醒客