“今戸心中”の読み方と例文
読み方割合
いまどしんじゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
露伴の「雲のそで」、紅葉こうようの「多情多恨」、柳浪りゅうろうの「今戸心中いまどしんじゅう」あたりが書かれたころに当るはずである。
三筋町界隈 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
明治時代の吉原とその附近の町との情景は、一葉いちよう女史の『たけくらべ』、広津柳浪ひろつりゅうろうの『今戸心中いまどしんじゅう』、泉鏡花いずみきょうかの『註文帳』の如き小説に、滅び行く最後の面影を残した。
里の今昔 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
今戸心中いまどしんじゅう』、『黒蜥蜴くろとかげ』、『河内屋かわちや』、『亀さん』とうの諸作は余の愛読してあたはざりしものにして余は当時紅葉こうよう眉山びざん露伴ろはん諸家の雅俗文よりも遥に柳浪先生が対話体の小説を好みしなり。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)