“今戸焼”の読み方と例文
旧字:今戸燒
読み方割合
いまどやき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで、柳営をはじめ三家御三卿の式事につかう、すべての御用土器を製造して、幕府に納めたのである。つまり、今戸焼いまどやきの草分だ。
田崎草雲とその子 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すると寒月が「奥深く毛も見えずはいけますまいか」と各々おのおの出鱈目でたらめを並べていると、垣根に近く、往来で「今戸焼いまどやきたぬき今戸焼の狸」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そこ此処ここに二、三軒今戸焼いまどやきを売る店にわずかな特徴を見るばかり、何処いずこの場末にもよくあるような低い人家つづきの横町よこちょうである。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)