“今戸燒”の読み方と例文
新字:今戸焼
読み方割合
いまどやき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
妻戀稻荷の前の茶店——晝は婆さんが一人今戸燒いまどやきの狸のやうに番人をして居りますが、日が暮れると自分の家へ引揚げて、茣蓙ござ毛氈まうせんいだまゝの縁臺が、淋しく取殘されてゐるところに
箪笥たんす長持ながもちはもとよりるべきいゑならねど、長火鉢ながひばちのかげもく、今戸燒いまどやきの四かくなるをおななりはこれて、これがそも/\此家このいへ道具だうぐらしきものけば米櫃こめびつきよし、さりとはかなしきなりゆき
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)