今戸燒いまどやき)” の例文
新字:今戸焼
妻戀稻荷の前の茶店——晝は婆さんが一人今戸燒いまどやきの狸のやうに番人をして居りますが、日が暮れると自分の家へ引揚げて、茣蓙ござ毛氈まうせんいだまゝの縁臺が、淋しく取殘されてゐるところに
箪笥たんす長持ながもちはもとよりるべきいゑならねど、長火鉢ながひばちのかげもく、今戸燒いまどやきの四かくなるをおななりはこれて、これがそも/\此家このいへ道具だうぐらしきものけば米櫃こめびつきよし、さりとはかなしきなりゆき
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)