“いまどやき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
今戸焼81.8%
今戸燒18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこ此処ここに二、三軒今戸焼いまどやきを売る店にわずかな特徴を見るばかり、何処いずこの場末にもよくあるような低い人家つづきの横町よこちょうである。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そのほかの人形は——きょう伏見ふしみ奈良なら博多はかた伊勢いせ秋田あきた山形やまがたなど、どなたも御存知のものばかりで、例の今戸焼いまどやきもたくさんあります。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
妻戀稻荷の前の茶店——晝は婆さんが一人今戸燒いまどやきの狸のやうに番人をして居りますが、日が暮れると自分の家へ引揚げて、茣蓙ござ毛氈まうせんいだまゝの縁臺が、淋しく取殘されてゐるところに
箪笥たんす長持ながもちはもとよりるべきいゑならねど、長火鉢ながひばちのかげもく、今戸燒いまどやきの四かくなるをおななりはこれて、これがそも/\此家このいへ道具だうぐらしきものけば米櫃こめびつきよし、さりとはかなしきなりゆき
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)