“写出”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うつしだ50.0%
しやしゆつ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は『釈迦譜しゃかふ』を選んだ。あの本の中には、王子の一生が一篇の戯曲ドラマを読むように写出うつしだしてある。あの中から私は釈迦の父王の話、王子の若い友達の話なぞを借りて来て話した。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
緑雨りよくうは巧に現社界の魔毒を写出しやしゆつせり。世々良伯せゝらはくは少しく不自然の傾きを示すといへども、今日の社界をる事甚だ遠しとは言ふ可らず。