“写真帖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゃしんちょう60.0%
アルバム20.0%
スケツチブツク20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
気紛きまぐれにこの土地へ御輿みこしかつぎ込んだものだったが、銀子がちょっと気障きざったらしく思ったのは、いつも折鞄おりかばんのなかに入れてあるく写真帖しゃしんちょうであった。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
英吉利イギリスの小都会からの観光団が、案内者の雄弁に引率されて、国民経済省の建物を見上げていた。それを、子供と写真帖アルバム売りが、遠巻きにしていた。
踊る地平線:10 長靴の春 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
洋服姿の俥上の男は、麦藁帽の頭を俯向うつむけて、膝の上の写真帖スケツチブツクに何やら書いてゐる——一目見て静子は、兄の話で今日あたり来るかも知れぬと聞いた吉野が、この人だと知つた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)