“スケツチブツク”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
写生帖50.0%
写真帖50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
所へ魚釣うをつり帰途かへりらしい子供が一人通りかゝつた。手には小鮒こふなを四五ひきげてゐる。青木氏は懐中ふところ写生帖スケツチブツクから子供の好きさうなを一枚引き裂いて、それと小鮒の二尾程とかへつこをした。
洋服姿の俥上の男は、麦藁帽の頭を俯向うつむけて、膝の上の写真帖スケツチブツクに何やら書いてゐる——一目見て静子は、兄の話で今日あたり来るかも知れぬと聞いた吉野が、この人だと知つた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)