トップ
>
『花火』
ふりがな文庫
『
花火
(
はなび
)
』
午飯の箸を取ろうとした時ポンと何処かで花火の音がした。梅雨も漸く明けぢかい曇った日である。涼しい風が絶えず窓の簾を動かしている。見れば狭い路地裏の家々には軒並に国旗が出してあった。国旗のないのはわが家の格子戸ばかりである。わたしは始めて今日 …
著者
永井荷風
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「改造 第一卷第九號」改造社、1919(大正8)年12月1日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約12分(500文字/分)
朗読目安時間
約20分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
狼狽
(
うろた
)
窃
(
ひそか
)
震駭
(
しんがい
)
与
(
あずか
)
鑢
(
やすり
)
軈
(
やが
)
跫音
(
あしおと
)
跣足
(
はだし
)
襯衣
(
シャツ
)
行衛
(
ゆくえ
)
藪鶯
(
やぶうぐいす
)
羅馬
(
ローマ
)
緑門
(
アーチ
)
独逸
(
ドイツ
)
潜門
(
くぐりもん
)
溝板
(
どぶいた
)
浅葱
(
あさぎ
)
屡
(
しばしば
)
奠都
(
てんと
)
基督
(
キリスト
)
俄
(
にわか
)
佩剣
(
はいけん
)
題名が同じ作品
花火
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
花火
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)