花火はなび
午飯の箸を取ろうとした時ポンと何処かで花火の音がした。梅雨も漸く明けぢかい曇った日である。涼しい風が絶えず窓の簾を動かしている。見れば狭い路地裏の家々には軒並に国旗が出してあった。国旗のないのはわが家の格子戸ばかりである。わたしは始めて今日 …
題名が同じ作品
花火 (新字新仮名)太宰治 (著)
花火 (新字旧仮名)坂口安吾 (著)