“藪鶯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やぶうぐいす87.0%
やぶうぐひす13.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
路地の内ながらささやかな潜門くぐりもんがあり、小庭があり、手水鉢ちょうずばちのほとりには思いがけない椿の古木があって四十雀しじゅうから藪鶯やぶうぐいすが来る。
花火 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
動物を飼っても知れるでないか。野放しの犬と教育した犬とはいずれが上等であるか。藪鶯やぶうぐいすと飼った鶯とはいずれが妙音を発するだろうか。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
「庭へ長い影法師が射して、折角明神樣の森から來た、藪鶯やぶうぐひすき止んだぢやないか。若くてイキの良い人間が門口に立つてゐることが解らなくてどうするんだ」
いくさやみぬ藪鶯やぶうぐひすき出でよ
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)