“やぶうぐいす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
藪鶯90.9%
籔鶯4.5%
籠鶯4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
動物を飼っても知れるでないか。野放しの犬と教育した犬とはいずれが上等であるか。藪鶯やぶうぐいすと飼った鶯とはいずれが妙音を発するだろうか。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
殷々いんいんと響く初午の太鼓。かなたに多那川の堤を焼く煙。野地の籔鶯やぶうぐいす。畑に麦踏む頬冠りの人。藍染橋を渡る野良猫と町の猫との恋。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
籠鶯やぶうぐいす啼音なくねがした。軒の梅へでも来たのであろう。ギーギーとの音がする。川を上る船の櫓だ。
大鵬のゆくえ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)