籔鶯やぶうぐいす)” の例文
殷々いんいんと響く初午の太鼓。かなたに多那川の堤を焼く煙。野地の籔鶯やぶうぐいす。畑に麦踏む頬冠りの人。藍染橋を渡る野良猫と町の猫との恋。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)