“咿唖”の読み方と例文
読み方割合
いあ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鳴き交す声は咿唖いあとしていらかに響き空低く一面に胡麻を散らしたよう——後には小舟が白く揺れているばかり。
はるかの雑木ばやしに咿唖いあと鳴きわたる烏群の声、地に長い痩竹そうちくの影、裏に水を汲むはねつるべの音、かまどの煙、膳立てのけはい——浮世の普通なみに、もの悲しくあわただしいなかに
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)