“唖鈴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あれい66.7%
ダムベル33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と私は大声たいせいかつ、追いすがって、持っていた唖鈴あれいで国分の横びんたを撲った。国分は馬から飛び下りた。直ぐにかゝって来る積りで身構えをしていたら、然うでない。かがんで頭を押えた。
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
余はこれを聞きて思はず失笑せり。けだし節は肉落ち身せたりといへども毎日サンダウの唖鈴あれいを振りて勉めて運動を為すがためにその骨格は発達して腕力は普通の人に勝りて強しとなむ。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
随ってまた愛してもいない人間を、自分の修行に欠くべからざる物品と看做みなしえたかもしれない。だが僕はまだそこまでは堕落していないね。忍耐修行がしたくなったら、僕なら唖鈴ダムベルか荒馬を買う。
決闘 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)