唖鈴あれい)” の例文
と私は大声たいせいかつ、追いすがって、持っていた唖鈴あれいで国分の横びんたを撲った。国分は馬から飛び下りた。直ぐにかゝって来る積りで身構えをしていたら、然うでない。かがんで頭を押えた。
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
余はこれを聞きて思はず失笑せり。けだし節は肉落ち身せたりといへども毎日サンダウの唖鈴あれいを振りて勉めて運動を為すがためにその骨格は発達して腕力は普通の人に勝りて強しとなむ。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)