“つくねん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
徒然37.5%
兀然25.0%
孑然25.0%
呆然12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人は徒然つくねんとして相対した儘、言葉少なに郷里の事を思出してゐた。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
さまこそかわれ十兵衛も心は同じ張りをもち、導かるるまま打ち通りて、人気のなきに寒さ一室ひとまうちにただ一人兀然つくねんとして、今や上人のびたまうか、五重の塔の工事一切そなたに任すと命令いいつけたまうか
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
と申して、屋敷にたゞ孑然つくねんとして居つても退屈だから、久振りで一勝負しようかと、この暑いのに出かけてまゐつた。どうだ、外記。このごろは少し強くなつたかな。三左衞門、盤を持て。
箕輪の心中 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
呆然つくねんとした藤吉の耳へ、勘次の声が戸外から