孑然つくねん)” の例文
その火にむかって孑然つくねん胡坐あぐらを掻いているのは、二十歳はたちばかりの極めて小作りの男であった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
と申して、屋敷にたゞ孑然つくねんとして居つても退屈だから、久振りで一勝負しようかと、この暑いのに出かけてまゐつた。どうだ、外記。このごろは少し強くなつたかな。三左衞門、盤を持て。
箕輪の心中 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)