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猛然
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もうぜん
ふりがな文庫
“
猛然
(
もうぜん
)” の例文
「いけない」と文子は
猛然
(
もうぜん
)
と思い返した、母に禁ぜられたものを食べること、他人のご
馳走
(
ちそう
)
になること、これはつつしまねばならぬ。
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
一行
始
(
はじ
)
めて
団結
(
だんけつ
)
し
猛然
(
もうぜん
)
奮進に
决
(
けつ
)
す又足を水中に
投
(
とう
)
ずれば水勢
益
(
ます/\
)
急
(
きう
)
となり、両岸の岩壁
愈
(
いよ/\
)
嶮
(
けん
)
となり、之に従つて河幅は
頗
(
すこぶ
)
る
縮
(
ちぢま
)
り
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
官兵衛はつづいて、
猛然
(
もうぜん
)
と、廊の外へ出ようとしたが、もういけなかった。荒木村重の家臣が
素槍
(
すやり
)
をそろえて来たのである。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
猛然
(
もうぜん
)
と
突進
(
とっしん
)
していった
筈
(
はず
)
の機関車が、急に速力も
衰
(
おとろ
)
え、やがて反対にジリジリと後へ下ってくるのでありました。
崩れる鬼影
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ふいをくらった
犬
(
いぬ
)
は、よろよろとよろめいたが、こんどは、
猛然
(
もうぜん
)
とうなり
声
(
ごえ
)
をあげ、もう一度男におそいかかったとみるや、その足に、がぶりっとかみついた。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
▼ もっと見る
猛然
(
もうぜん
)
立ちあがった糟谷はわが子を足もとへ
引
(
ひ
)
き
倒
(
たお
)
し、ところきらわずげんこつを打ちおろした。芳輔はほとんど
他人
(
たにん
)
とけんかするごとき
語気
(
ごき
)
と
態度
(
たいど
)
で
反抗
(
はんこう
)
した。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
森川君が十メートルほど先まできたとき、西郷隆盛はシェパードをみつけてむっくり
体
(
からだ
)
を起こしました。次郎君は手をはなしました。西郷隆盛は
猛然
(
もうぜん
)
と向かってゆきました。
決闘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
モンクスは
猛然
(
もうぜん
)
、
突進
(
とっしん
)
してきた。
柔道と拳闘の転がり試合
(新字新仮名)
/
富田常雄
(著)
穴山
(
あなやま
)
の四
天王
(
てんのう
)
猪子伴作
(
いのこばんさく
)
、
足助主水正
(
あすけもんどのしょう
)
、その他の
郎党
(
ろうどう
)
は、民部が神のごとき采配ぶりにたちまち
頽勢
(
たいせい
)
を
盛
(
も
)
りかえし、
猛然
(
もうぜん
)
と
血槍
(
ちやり
)
をふるって
追撃
(
ついげき
)
してきた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ふいをうたれた
巡査
(
じゅんさ
)
は、
一瞬
(
いっしゅん
)
たじろいだが、
猛然
(
もうぜん
)
と男にくみついていった。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
大きなつばさで海面をたたいたかと思うまに、ギャーッと
一声
(
ひとこえ
)
、すごい
絶鳴
(
ぜつめい
)
をあげて、
猛然
(
もうぜん
)
と高く飛び上がった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
猛然
(
もうぜん
)
とおどりかかッて、伊那丸の
胸板
(
むないた
)
へ突いていったが、ヒラリとかわして
凛々
(
りんりん
)
たる一
喝
(
かつ
)
の
下
(
もと
)
。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
猛
常用漢字
中学
部首:⽝
11画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“猛”で始まる語句
猛
猛者
猛々
猛獣
猛烈
猛火
猛虎
猛禽
猛鷲
猛犬