“頽勢”の読み方と例文
読み方割合
たいせい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おのれの頽勢たいせいを立て直す手段に使おうとしている、つまり寅寿はもうそんな手段を選ばなければならぬところまで窮しているわけです
新潮記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
馬岱ばたいは云ったが、張苞はただ口惜し涙をこすっている。しかもまた、明日の戦に、何らこの頽勢たいせいをくつがえすべき策も自信もなかった。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……それにお味方の連中にしてからが、味方頽勢たいせいと目星をつけると、平気で宮方にかんを通ずるいうことにだってなるからのう
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)