“たいせい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
頽勢25.0%
泰西21.6%
大勢20.7%
大声14.7%
大成3.4%
態勢2.6%
大政2.6%
胎生2.6%
大聲1.7%
対生1.7%
体制0.9%
大正0.9%
大聖0.9%
躰勢0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
馬岱ばたいは云ったが、張苞はただ口惜し涙をこすっている。しかもまた、明日の戦に、何らこの頽勢たいせいをくつがえすべき策も自信もなかった。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
泰西たいせい文学は古今の別なく全く西洋的にして二千年来の因習を負へるわが現在の生活感情に関係なき事あたかも鵬程ほうてい九万里の遠きにことならず。
矢立のちび筆 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
大勢たいせいは思わしくないが、それでも一人や二人は知己がある。前の自称画伯K君もその一人であるが、もう一人小宮(豊隆)さんがある。
画業二十年 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
現に拙者が貴所あなたの希望に就き先生を訪うた日などは、先生の梅子さんののし大声たいせいが門の外まで聞えた位で、拙者は機会おりわるしと見、ただちに引返えしたが
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
すくなくとも日本建築にほんけんちく古來こらい地震ぢしん考慮かうりよなかくはへ、材料ざいれう構造こうさう工風くふうらし、つひ特殊とくしゆ耐震的樣式手法たいしんてきやうしきしゆはふ大成たいせいしたと推測すゐそくするひとすくなくないやうである。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
ランナーの岩田いわたは足の早い選手せんしゅではなかった。だから、なるべくるいからはなれて、走塁そうるい有利ゆうり態勢たいせいをとろうとした。
星野くんの二塁打 (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)
一時日本に亡命のかくたりし朴泳孝ぼくえいこう氏らも大政たいせいに参与し、威権赫々かくかくたる時なりければ、日本よりも星亨ほしとおる岡本柳之助おかもとりゅうのすけ氏ら、そのへいに応じて朝廷の顧問となり
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
「マングローブって、珍らしい胎生たいせいの植物ですってね」
秘境の日輪旗 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
かさをもさゝず歩行ほかう致したるやと大聲たいせい尋問たづねられしかば流石さすがの長庵内心に驚怖おどろくと雖も然有さあらていにて這は思ひも寄らぬ御尋問を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
げんのしようこ牻牛児ぼうぎゅうじ。植物。草の名。野生やせいにして葉は五つに分れ鋸歯のこぎりばの如ききざみありて長さ一すんばかり、対生たいせいす。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
一人は電波探知機でんぱたんちきでロケットの位置を測定、二人は頭のきずのいたみにうなっている博士を助けてこの航空船の操縦、三人は原子ロケット砲の射撃準備と、攻撃の体制たいせいはまったく完了かんりょうした。
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)
李袞りこん——あだ名を(飛天大聖たいせい
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あっと見た刹那! 三樹八郎は右へ躰を開いていたし、湛左は、斬下した躰勢たいせいのまま、だっと床間へのめって行って、掛軸を右手に引毮ひきむしりながら、まるで雑布巾ぞうきんのように崩落ちる。
武道宵節句 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)