“野生”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やせい72.2%
わたくし11.1%
なま5.6%
のおひ5.6%
のば5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
野生やせいけものだけでも、二百六十八種にひやくろくじゆうはつしゆうしうまそのほか家畜かちく動物どうぶつ十六種じゆうろくしゆもゐますが、こゝではやま動物どうぶつについてすこしくおはなししませう。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
何所いづくより何の用事で見えられた、と衣服みなりの粗末なるにはや侮り軽しめた言葉遣ひ、十兵衞さらに気にもとめず、野生わたくしは大工の十兵衞と申すもの
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
ある時はゴーガンの如逞ましき野生なまのいのちに觸ればやと思ふ
和歌でない歌 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
消えてりて石と成らむの白桔梗しろぎきやう秋の野生のおひ趣味しゆみさて問ふな
みだれ髪 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
木々は野生のばえのままに育ち、春は梅桜乱れ咲き、夏は緑陰深くしげりて小川の水も暗く、秋は紅葉もみじにしきみごとなり。
(新字新仮名) / 国木田独歩(著)