“やせい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
野生76.5%
野性17.6%
矢勢5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ササユリは、関西諸州の山地には多く野生やせいしているが、関東地方にはえてない。しかし関西の地でも、あまり人家には作っていない。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
それより、少年しょうねんは、ふつう、ざかなでもない、ふなのうろこが、みずのぬるんだため、むらさきばんで、なんとなく野性やせいのにおいがする、すがたをたまらなく、うつくしくかんじたのです。
川へふなをにがす (新字新仮名) / 小川未明(著)
つんぼたゞしは言葉の通ぜぬためか、何程手を合わして頼み入っても肯入きゝいれず、又も飛び来る矢勢やせい鋭く、ことに矢頃近くなりましたから、あわれむべし、文治は胸のあたりを射通されて其の儘打倒れました。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)