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憫
ふりがな文庫
“憫”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
あわ
41.0%
あわれ
35.9%
あはれ
10.3%
あは
8.5%
びん
1.7%
いじ
0.9%
いぢ
0.9%
いとお
0.9%
▼ 他 5 件を表示
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あわ
(逆引き)
そうだ! 田舎へ帰ると、ああした事件やああした
憫
(
あわ
)
れな人々もたくさんいるだろう。そうした処にも自分の歩むべき新しい道がある。
贋物
(新字新仮名)
/
葛西善蔵
(著)
憫(あわ)の例文をもっと
(48作品)
見る
あわれ
(逆引き)
世界の
何人
(
なんぴと
)
にも認められている事実を、自分の意地から反駁している相手のばかばかしさを、
憎
(
にく
)
むよりもむしろ
憫
(
あわれ
)
む方が多くなった。
ゼラール中尉
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
憫(あわれ)の例文をもっと
(42作品)
見る
あはれ
(逆引き)
貫一は知らざる如く、
彼方
(
あなた
)
を向きて答へず。
仔細
(
しさい
)
こそあれとは覚ゆれど、例のこの人の無愛想よ、と満枝は
傍
(
よそ
)
に見つつも
憫
(
あはれ
)
に
可笑
(
をかし
)
かりき。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
憫(あはれ)の例文をもっと
(12作品)
見る
▼ すべて表示
あは
(逆引き)
手柄を友次郎に奪はれて、さすがの平次も少し何うかしたのかとでも思ふ樣子で、凝と見詰める眼には、何となく
憫
(
あは
)
れむやうな色があります。
銭形平次捕物控:013 美女を洗ひ出す
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
憫(あは)の例文をもっと
(10作品)
見る
びん
(逆引き)
「しかし、しかしだね、(雪見と志した処が、まだしも)……何とかいったっけ、そうだ(……まだしも、ふ
憫
(
びん
)
だ。)」
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
憫(びん)の例文をもっと
(2作品)
見る
いじ
(逆引き)
情ない心持がした。が、或る尊さも感じていた。体の隅から隅まで、
憫
(
いじ
)
らしさで一杯になっているように見える彼女の、たださえよくはなかった健康状態が、このごろはかなり悪い。
日は輝けり
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
憫(いじ)の例文をもっと
(1作品)
見る
いぢ
(逆引き)
陋
(
さも
)
しく或は軽浮であらうとも俺にはまた却てその無邪気と痴態とが
萎
(
しほ
)
らしくも亦
憫
(
いぢ
)
らしく思はれたのだつた……そればかりか俺も亦釣られて栗鼠のやうに飛びあるいた……而して
遂
(
おしま
)
ひには二人とも監獄に堕ちて了つた……兎に角……と又右の眼が
熟
(
ぢつ
)
と
霊魂
(
たましひ
)
に喰ひ入るやうに覗き込む……
汝達
(
おまへたち
)
はあまりに夢想家だつた
桐の花
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
憫(いぢ)の例文をもっと
(1作品)
見る
いとお
(逆引き)
彼は肥って色が白かった、それが黒眼鏡を掛けだしてから、いっそう静な清浄な感じのする子供になった。彼を
憫
(
いとお
)
しむ言葉が、弟らの前で、しばしば周囲の人々の口に上った。
青草
(新字新仮名)
/
十一谷義三郎
(著)
憫(いとお)の例文をもっと
(1作品)
見る
憫
漢検1級
部首:⼼
15画
“憫”を含む語句
憫然
憐憫
可憫
不憫
御憐憫
御不憫
憫殺
憫笑
燐憫
憫察
恭憫恵
相憫
憫憐
御憫笑可被下度候
御憫笑
御憫察
御憫
不憫千万
“憫”のふりがなが多い著者
小栗虫太郎
小山清
北村透谷
中里介山
葛西善蔵
大隈重信
徳田秋声
柳田国男
中島敦
大阪圭吉