“汝達”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なんたち18.2%
なむたち9.1%
そちたち9.1%
おまえたち9.1%
おまへたち9.1%
おみたち9.1%
てめえたち9.1%
なれたち9.1%
わいども9.1%
われたち9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僧は目をいからして傀儡師の方を見やりて云ふやう。斯くても精進日せじみびなるか。天主に仕ふる日なるか。反省して苦行する日なるか。汝達なんたちがためには、春の初より冬の終迄、日として謝肉祭カルネワレならぬはなし。
汝達そちたち談話はなしはようわしにもきこえてました。人間にんげん母子おやこ情愛じょうあいもうすものは、たいていみなああしたものらしく、俺達わしたち世界せかいのようになかなかあっさりはしてらんな。
妻と婢とはだまって笑って見ていた。今度からは汝達おまえたちにしてもらう、おぼえておけ、と云いながら、自分は味噌の方を火に向けて片木へぎ火鉢ひばちの上にかざした。
野道 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
さもしく或は軽浮であらうとも俺にはまた却てその無邪気と痴態とがしほらしくも亦いぢらしく思はれたのだつた……そればかりか俺も亦釣られて栗鼠のやうに飛びあるいた……而しておしまひには二人とも監獄に堕ちて了つた……兎に角……と又右の眼がぢつ霊魂たましひに喰ひ入るやうに覗き込む……汝達おまへたちはあまりに夢想家だつた
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「慎九郎などにはわからぬことじゃ、泣くのは自身を泣いているのじゃ、汝達おみたちのことばかりで泣くのではない」
討たせてやらぬ敵討 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
さん、我慢なるめえじゃねえかね。こう、可い加減にしねえかい。柳橋の蔦吉さんが、情人いろと世帯を持ったうちだ、汝達てめえたちの手に渡すもんか。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
汝達わいどもなあにをしとッか。先日こないだもいっといたじゃなっか。こ、これを見なさい」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
汝達われたちの耳にまで、小六一門の名が、そのようにあやまられているか
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)