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『武道宵節句』
ふりがな文庫
『
武道宵節句
(
ぶどうよいぜっく
)
』
——飢えて窮死するとも、金一両はかならず肌に着けおくべし。武士の嗜なり。 父は生前よくそういっていた。三樹八郎はいま、金一両と四、五枚の銭を手にして、父の言葉を思出しながら我知らず太息をついた。 ——渇しても盗泉の水は汲まず、貧にして餓死す …
著者
山本周五郎
初出
「新少年」博文館、1938(昭和13)年3月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約18分(500文字/分)
朗読目安時間
約29分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
羞
(
はじら
)
料理
(
や
)
強
(
したた
)
瓶子
(
びん
)
端
(
はず
)
労
(
いた
)
納
(
しま
)
凄
(
すさま
)
嗜
(
たしなみ
)
惚
(
ぼ
)
拭
(
ぬぐ
)
掠
(
さら
)
検
(
あらた
)
燈
(
あかり
)
籠
(
こ
)
見
(
まみ
)
賭
(
と
)
一瞥
(
いちべつ
)
一閃
(
いっせん
)
二君
(
じくん
)
仔細
(
しさい
)
仕
(
つかまつ
)
俎
(
まないた
)
傲然
(
ごうぜん
)
六平
(
ろくべい
)
加代
(
かよ
)
包光
(
かねみつ
)
協
(
かな
)
却
(
かえ
)
厨
(
くりや
)
双眸
(
そうぼう
)
叩
(
たた
)
叱呼
(
しっこ
)
吉瑞
(
きちずい
)
呻
(
うめ
)
咎
(
とが
)
啜
(
すす
)
喚
(
わめ
)
喧嘩
(
けんか
)
噎
(
む
)
国許
(
くにもと
)
土器
(
かわらけ
)
堪
(
たま
)
大垣
(
おおがき
)
太息
(
といき
)
嬉
(
うれ
)
嬌
(
なま
)
安堵
(
あんど
)
定
(
き
)
屠腹
(
とふく
)
峰打
(
みねうち
)
廻
(
まわ
)
引毮
(
ひきむし
)
後毛
(
おくれげ
)
怖
(
おそ
)
急
(
せ
)
惚
(
ほ
)
截
(
き
)
抜伴
(
ぬきつ
)
披
(
ひら
)
拓
(
ひら
)
拵
(
こしら
)
指南
(
しなん
)
捌
(
さば
)
掴
(
つか
)
揉
(
も
)
援
(
たす
)
春枝
(
はるえ
)
晩餐
(
ばんさん
)
曲者
(
くせもの
)
梨花
(
りか
)
梶派
(
かじは
)
榧
(
かや
)
橘
(
たちばな
)
毬
(
まり
)
汲
(
く
)
淋
(
さび
)
温粥
(
ぬるがゆ
)
濡
(
ぬ
)
無反
(
むぞり
)
無躾
(
ぶしつけ
)
燭台
(
しょくだい
)
牡丹
(
ぼたん
)
窺
(
うかが
)
立塞
(
たちふさ
)
竹藪
(
たけやぶ
)
籠手
(
こて
)
素
(
もと
)
縋
(
すが
)
股立
(
ももだち
)
肴
(
さかな
)
脱兎
(
だっと
)
脾腹
(
ひばら
)
膝
(
ひざ
)
膳部
(
ぜんぶ
)
膾
(
なます
)
艱難
(
かんなん
)
蔭
(
かげ
)
薙
(
な
)
藪
(
やぶ
)