“燭台”のいろいろな読み方と例文
旧字:燭臺
読み方割合
しょくだい97.2%
しよくだい2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
燭台しょくだいのほのかな光にユラユラと揺れて、縁側の奥に坐っていたのは、まがう方なき布引照子であった。死んだ筈の恋人の姿であった。
恐怖王 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
諸大名宿泊のおりの人数、旅籠賃はたごちんから、入り用の風呂ふろ何本、火鉢ひばち何個、燭台しょくだい何本というようなことまで、事こまかにしるしつけてある。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
金の燭台しよくだいめつきのキラ/\と日に輝く天蓋、雲竜の見事な彫刻のしてあつた須弥壇しゆみだん、さういふものはもう跡も形もなかつた。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
箕輪みのわの奥は十畳の客間と八畳の中のとを打抜きて、広間の十個処じつかしよ真鍮しんちゆう燭台しよくだいを据ゑ、五十目掛めかけ蝋燭ろうそくは沖の漁火いさりびの如く燃えたるに、間毎まごとの天井に白銅鍍ニッケルめつきの空気ラムプをともしたれば
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)