“鍍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めつき60.0%
めっき40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
金の燭台しよくだいめつきのキラ/\と日に輝く天蓋、雲竜の見事な彫刻のしてあつた須弥壇しゆみだん、さういふものはもう跡も形もなかつた。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
生きてゐる中は、褒めていけず、わる口を言つていけず、いくら本当のことを言はうと思つても、無意識的に、めつきをせずにはゐられないのだから困る。
批評 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
たちまち進み来たれる紳士は帽を脱して、ボタンの二所れたる茶羅紗ちゃらしゃのチョッキに、水晶の小印こいん垂下ぶらさげたるニッケルめっきくさりけて、柱にもたれたる役員の前にかしらを下げぬ。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
マルコポロ紀行に元世祖せいそ将官に位勲の牌を賜い佩用せしむるに、金また銀をめっきした牌に獅の頭をり付けたとあるが、ユールの註に拠るとマルコの書諸所に虎を獅と訛称しあるそうだ。