めつき)” の例文
金の燭台しよくだいめつきのキラ/\と日に輝く天蓋、雲竜の見事な彫刻のしてあつた須弥壇しゆみだん、さういふものはもう跡も形もなかつた。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
生きてゐる中は、褒めていけず、わる口を言つていけず、いくら本当のことを言はうと思つても、無意識的に、めつきをせずにはゐられないのだから困る。
批評 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
めつきは皆な剥げて行つた。『お前は、それで法華経の一心と真剣とを持してゐたのか?』
心の階段 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)