“鍍金”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
めっき72.0%
めつき13.4%
メッキ8.5%
ときん3.7%
めッき1.2%
メツキ1.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
橋の上から見ると、川は亜鉛板とたんいたのように、白く日を反射して、時々、通りすぎる川蒸汽がその上に眩しい横波の鍍金めっきをかけている。
ひょっとこ (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
これに反して日本出来のは見掛けのニッケル鍍金めっきなどに無用な骨を折って、使用の方からは根本的な、油の漏れないという事の注意さえ忘れている。
石油ランプ (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
鍍金めっききんに通用させようとする切ない工面より、真鍮しんちゅうを真鍮で通して、真鍮相当の侮蔑ぶべつを我慢する方が楽である。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
何気なしに取上げた銀鍍金めつき石鹸函しやぼんばこは指に氷着くつつく、廊下の舗板しきいたが足を移す毎にキシ/\と鳴く、熱過ぎる程の湯は
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
何氣なしに取上げた銀鍍金めつきの石鹸函は指に氷着くつつく、廊下の舖板しきいたが足を移す毎にキシ/\と鳴く、熱過ぎる程の湯は
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
我が暮らす日の長く又重きことは、ダンテが地獄にて負心ふしんの人のるといふ鍍金めつきしたる鉛の上衣の如くなりき。
「ぴかぴかしているが、これは鍍金メッキだよ。それに半分にかけていちゃ、売れやしない。ああ、くたびれもうけか。損をしたよ」
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
足のとれた写字机、石版画、セーブル焼の置時計、手風琴、金鍍金メッキの枝燭台、古甕……鎧扉の隙まからさしこむ光線のほそい縞の中で、埃をかぶった古物が雑然とその片鱗を浮きあがらせている。
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
その解剖台上に投げ出された、黒い、凹字おうじ型の木枕に近く、映画面の左手に当ってギラギラと眼もくらむほど輝いておりますのは背の高い円筒形、ニッケル鍍金メッキ湯沸器シンメルブッシュで御座います。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
強靱きょうじんでしかも可撓かとう密着壁膜みっちゃくへきまくをつくり、その上に第二層として更に黄金おうごんの粉末をもって鍍金ときん
振動魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
おそれおどろきと変じた。欽吾は鍍金ときんわくに右の手をけた。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そのいでたちを見るに、緋房ひぶさのついた鉢兜はちかぶと鋳物綴いものつづりの鍍金ときんよろい、下には古物ながら蜀江しょっこうの袖をちらつかせ、半月形はんげつなりかわ靴をはいた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
正可まさか鍍金めッきじゃ有るまい、飯櫃めしびつも運び込んでから、
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
思ひ出の月夜なり、しろがねいた鍍金メツキに、
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)