“蜀江”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょっこう61.5%
しよくかう15.4%
しよくこう15.4%
しょくこう7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大臣も不承不承慎んで馬の糞を金箕でける役を勤めたとあらば、定めて垂れ流しでもあるまじく、蜀江しょっこうの錦ででもぬぐうたであろう。
からには、蜀江しよくかうとて、にしきを洗ふ所と、詩歌にも作るところあり。日本ひのもとのすのまたなどのやうに広く、いかめしう人も通はぬ大川たいせんなり。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
府庫ふこうちには蜀江しよくこうにしき呉均ごきんあや氷羅ひようら罽氈せん雪穀せつこく越絹ゑつけんあげかぞふべからず。わう、こゝにおい傲語がうごしていはく、われうらむらくは石崇せきそうざることを、石崇せきそうまたしからんと。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
蜀江しょくこうにしきは一寸でも貴く得難い。命の短い一葉女史の生活のページには、それこそ私たちがこれからさき幾十年を生伸びようとも、とてもその片鱗へんりんにも触れることの出来ないものがある。
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)