“しょっこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
燭光35.1%
職工32.4%
蜀江21.6%
曙光5.4%
蜀紅2.7%
蜀紅錦2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長持は座敷の真中に持ち出され、一警官の手によって、無造作むぞうさに蓋が開かれた。五十燭光しょっこうの電燈が、醜く歪んだ、格太郎の苦悶の姿を照し出した。
お勢登場 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
そして、谷間には小さい庭のある職工しょっこうたちの家々が、あちこちに見えました。谷間のまんなかには学校がっこうがありました。
そのいでたちを見るに、緋房ひぶさのついた鉢兜はちかぶと鋳物綴いものつづりの鍍金ときんよろい、下には古物ながら蜀江しょっこうの袖をちらつかせ、半月形はんげつなりかわ靴をはいた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一つの曙光しょっこうを待ち焦がれて生きてゆけるのですから。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
お島はそう言いながら、後ろへ手を伸すと、針箱の中から贋物まがいものながら蜀紅しょっこうの錦で作った、守り袋を取出して、平次の前へ押しやりました。
それから両女ふたりはしきりに話合って居たが、今度は小歌小歌と声に色があるものなら、どすぐろい声で呼ばれるにハイと長く答え、膝の上に在った蜀紅錦しょっこうの煙草入を右手めてに持ったまゝ立って行ったので
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)