“しよくかう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蜀江50.0%
蜀紅50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
からには、蜀江しよくかうとて、にしきを洗ふ所と、詩歌にも作るところあり。日本ひのもとのすのまたなどのやうに広く、いかめしう人も通はぬ大川たいせんなり。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御頭巾おづきん唐冠からかんむり、うしろに花を立てさせられ、御小袖おんこそでは紅梅に白、上に蜀江しよくかうにしきをかさね給ふ。御肩衣おんかたぎぬべにどんすに桐唐草きりからくさなり。おはかまも同然。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ぎらせてゐたつばめ太夫といふ、若くて綺麗なのが蜀紅しよくかう錦の肩衣かたぎぬで、いきなり天井から落ちて來て、あつしに噛り付いたとしたらどんなものです
まがひ物にしても蜀紅しよくかう肩衣かたぎぬ、——いやそんなことはどうでもよいのですが、客の夢中になつて拍手を送るのは