蜀紅錦しょっこう)” の例文
それから両女ふたりはしきりに話合って居たが、今度は小歌小歌と声に色があるものなら、どすぐろい声で呼ばれるにハイと長く答え、膝の上に在った蜀紅錦しょっこうの煙草入を右手めてに持ったまゝ立って行ったので
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)