“傲語”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごうご71.4%
がうご28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの時、手紙の中に、傲語ごうごして書いた言葉の一つでも、実行されていないことを思うと、彼は、武蔵の前に、おもてを上げる勇気も出ない。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(百万法の負債に苛責さいなまれる天才の運命は悲惨なるかな。)などと傲語ごうごしてみる。
虚構の春 (新字新仮名) / 太宰治(著)
先生はあの小さい机に原稿のペンを動かしながら、床板ゆかいたを洩れる風の為に悩まされたと云ふことである。しかし先生は傲語がうごしてゐた。
漱石山房の冬 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
府庫ふこうちには蜀江しよくこうにしき呉均ごきんあや氷羅ひようら罽氈せん雪穀せつこく越絹ゑつけんあげかぞふべからず。わう、こゝにおい傲語がうごしていはく、われうらむらくは石崇せきそうざることを、石崇せきそうまたしからんと。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)