トップ
>
鍍金
>
メッキ
ふりがな文庫
“
鍍金
(
メッキ
)” の例文
「ぴかぴかしているが、これは
鍍金
(
メッキ
)
だよ。それに半分にかけていちゃ、売れやしない。ああ、くたびれもうけか。損をしたよ」
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
鍍金
(
メッキ
)
したやうな海波のなかへ全く沈んでしまつた時、末期に迫つた孫息子の眼は、頭の中へ消え込みでもするやうに、ぐる/\𢌞つて、うはづつた。
氷島の漁夫:01 氷島の漁夫
(旧字旧仮名)
/
ピエール・ロティ
(著)
あなたには
鍍金
(
メッキ
)
が粘土であることも、絹の着物が蜘蛛の巣であることも、大理石が見すぼらしい石板であり、
磨
(
みが
)
きをかけた木材はくだらぬ木屑であり
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
飾窓のなかには、
脚
(
あし
)
のとれた
写字机
(
ビュウロオ
)
や、石版画の西洋の風景や、セエブル焼きの置時計、壊れた
手風琴
(
てふうきん
)
、金
鍍金
(
メッキ
)
の
枝燭台
(
えだしょくだい
)
、さまざまな壺や
甕
(
かめ
)
、赤く錆びた
三稜剣
(
エペ
)
。
キャラコさん:09 雁来紅の家
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
その解剖台上に投げ出された、黒い、
凹字
(
おうじ
)
型の木枕に近く、映画面の左手に当ってギラギラと眼も
眩
(
くら
)
むほど輝いておりますのは背の高い円筒形、ニッケル
鍍金
(
メッキ
)
の
湯沸器
(
シンメルブッシュ
)
で御座います。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
古い
達磨
(
だるま
)
の軸物、銀
鍍金
(
メッキ
)
の時計の鎖、
襟垢
(
えりあか
)
の着いた女の
半纏
(
はんてん
)
、玩具の汽車、
蚊帳
(
かや
)
、ペンキ絵、碁石、
鉋
(
かんな
)
、子供の
産衣
(
うぶぎ
)
まで、十七銭だ、二十銭だと言って笑いもせずに売り買いするのでした。
老ハイデルベルヒ
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
足のとれた写字机、石版画、セーブル焼の置時計、手風琴、金
鍍金
(
メッキ
)
の枝燭台、古甕……鎧扉の隙まからさしこむ光線のほそい縞の中で、埃をかぶった古物が雑然とその片鱗を浮きあがらせている。
金狼
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
“鍍金(めっき)”の解説
めっき(鍍、en: plating)は、表面処理の一種で、金属または非金属の材料の表面に金属の薄膜を被覆すること。
金属の表面に他の金属を圧延して貼り合わせる技術はクラッドといい区別する。
「メッキ」と片仮名で表記されることも少なくないため、外来語のように受け取られることもあるが、和製漢語とされる滅金(めっきん)に由来する語である。鍍金(ときん、めっき)ともいう。
(出典:Wikipedia)
鍍
漢検準1級
部首:⾦
17画
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
“鍍金”で始まる語句
鍍金仏
鍍金兜
鍍金屋
鍍金師
鍍金足
鍍金鋼
鍍金金物