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『老ハイデルベルヒ』
ふりがな文庫
『
老ハイデルベルヒ
(
アルトハイデルベルヒ
)
』
八年まえの事でありました。当時、私は極めて懶惰な帝国大学生でありました。一夏を、東海道三島の宿で過したことがあります。五十円を故郷の姉から、これが最後だと言って、やっと送って戴き、私は学生鞄に着更の浴衣やらシャツやらを詰め込み、それを持って …
著者
太宰治
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「婦人画報」1940(昭和15)年3月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約18分(500文字/分)
朗読目安時間
約30分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
負
(
おぶ
)
鍍金
(
メッキ
)
馴染
(
なじ
)
殆
(
ほと
)
其
(
そ
)
此
(
こ
)
老爺
(
ろうや
)
掴
(
つかま
)
造
(
こしら
)
禿
(
は
)
蚊帳
(
かや
)
蔽
(
おお
)
華奢
(
きゃしゃ
)
荒
(
すさ
)
若
(
も
)
色褪
(
いろあ
)
糶市
(
せりいち
)
筈
(
はず
)
袷
(
あわせ
)
産衣
(
うぶぎ
)
珠数
(
じゅず
)
狼狽
(
ろうばい
)
爺
(
じい
)
燗
(
かん
)
湛
(
たた
)
酒樽
(
さかだる
)
髯
(
ひげ
)
騙
(
だま
)
騎虎
(
きこ
)
額
(
ひたい
)
頽廃
(
たいはい
)
頗
(
すこぶ
)
鞄
(
かばん
)
隈
(
くま
)
鉋
(
かんな
)
蛙
(
かえる
)
達磨
(
だるま
)
辷
(
すべ
)
貼
(
は
)
貪
(
むさぼ
)
謂
(
い
)
襟垢
(
えりあか
)
浴衣
(
ゆかた
)
蜘蛛
(
くも
)
剃刀
(
かみそり
)
喧嘩
(
けんか
)
唸
(
うな
)
唐手
(
からて
)
呟
(
つぶや
)
呑気
(
のんき
)
取縋
(
とりすが
)
半纏
(
はんてん
)
勿論
(
もちろん
)
剽軽
(
ひょうきん
)
嘗
(
な
)
剃
(
そ
)
凡
(
およ
)
其処
(
そこ
)
僻
(
ひが
)
倚
(
よ
)
何時
(
いつ
)
何処
(
どこ
)
体裁
(
ていさい
)
亦
(
また
)
戴
(
いただ
)
海老
(
えび
)
下手
(
へた
)
水藻
(
みずも
)
此所
(
ここ
)
此処
(
ここ
)
梯子
(
はしご
)
暫
(
しばら
)
方
(
かた
)
撫
(
な
)
涌
(
わ
)
我儘
(
わがまま
)
懶惰
(
らんだ
)
庇
(
かば
)
干乾
(
ひから
)
山車
(
だし
)
尚
(
なお
)
寂
(
さび
)
夕靄
(
ゆうもや
)
団扇
(
うちわ
)