老ハイデルベルヒアルトハイデルベルヒ
八年まえの事でありました。当時、私は極めて懶惰な帝国大学生でありました。一夏を、東海道三島の宿で過したことがあります。五十円を故郷の姉から、これが最後だと言って、やっと送って戴き、私は学生鞄に着更の浴衣やらシャツやらを詰め込み、それを持って …
作品に特徴的な語句
おぶ 鍍金メッキ 馴染なじ ほと 老爺ろうや つかま こしら 禿 蚊帳かや おお 華奢きゃしゃ すさ 色褪いろあ 糶市せりいち はず あわせ 産衣うぶぎ 珠数じゅず 狼狽ろうばい じい かん たた 酒樽さかだる ひげ だま 騎虎きこ ひたい 頽廃たいはい すこぶ かばん くま かんな かえる 達磨だるま すべ むさぼ 襟垢えりあか 浴衣ゆかた 蜘蛛くも 剃刀かみそり 喧嘩けんか うな 唐手からて つぶや 呑気のんき 取縋とりすが 半纏はんてん 勿論もちろん 剽軽ひょうきん およ 其処そこ ひが 何時いつ 何処どこ 体裁ていさい また いただ 海老えび 下手へた 水藻みずも 此所ここ 此処ここ 梯子はしご しばら かた 我儘わがまま 懶惰らんだ かば 干乾ひから 山車だし なお さび 夕靄ゆうもや 団扇うちわ