“手風琴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てふうきん52.4%
ガルモシュカ19.0%
アコーディオン4.8%
アッコーディオン4.8%
オルガン4.8%
ガルモニカ4.8%
ガルモーシュカ4.8%
ハンドオルガン4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それは、かぜのおばあさんにかぎりますよ。さっき、やぶれた手風琴てふうきんをさげて、あちらへゆくのをました。」といった。
雪の上の舞踏 (新字新仮名) / 小川未明(著)
銀鼠色の木綿服を着た若いアクスーシャとピョートルは、流れる手風琴ガルモシュカの音につれて、そのブランコを揺りながら、今にも目にのこる鮮やかで朗らかな愛の場面を演じた。
ソヴェトの芝居 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
アコーディオン・ワイヤというのは、路上に横たえて自動車等の通行を邪魔する有刺鉄線で、捲くと小さくなり、引張ると延びる具合が手風琴アコーディオンに似ているので、こう呼ばれる。
それから近世になって、伊太利イタリーの大霊媒ユーザピア・パラルディノが、金網の中に入れた手風琴アッコーディオンを動かしたけれども、肝腎かんじんの音色については、狂学者フラマリオンすら語るところがないのだ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
け! 弾け! その手風琴オルガンで沢山だ。」
センチメンタル・ドライヴ (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
ギターと手風琴ガルモニカの音が木立の蔭から夜まで響いた。石橋の上で、赤いプラトークをかぶった工場の娘が兵卒と踊る。
赤い貨車 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
ワーシカとニーナが一抱えの乾草と手風琴ガルモーシュカをとって来た。
ピムキン、でかした! (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
この包は青色の布で被われて、手風琴ハンドオルガンを思わせる。これは大きな書架……事実巡回図書館なのである。本はいたる処へ持って行かれる。