“てふうきん”の漢字の書き方と例文
語句割合
手風琴100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふるカードや、ワックスの鑵や、こわれた八かく手風琴てふうきんや、兎耳うさぎみみや、ちぎれたノルウェー・バンドの切れっぱしは、みなひとまとめにして戸棚のなかに押し込まれ
そうして、若い娘と若い男二人がその奇抜な新宅の設備にかかっている間に、年老としとった方の男一人は客車の屋根の片端に坐り込んで手風琴てふうきんを鳴らしながら呑気のんきそうな歌を唄う。
鴉と唱歌 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
ここは旅行案内の広告によれば、神経衰弱にいとか云うことです。そのせいか狂人も二人ふたりばかりいます。一人ひとりは二十七八の女です。この女は何も口をかずに手風琴てふうきんばかりいています。
手紙 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)