“間毎”の読み方と例文
読み方割合
まごと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゆるい一風ごとに、塀の紅梅や柳をこえて、大川口の海の香は、銀襖ぎんぶすまや絵襖などの、間毎まごと間毎まで、いっぱいに忍びこんで来る。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
逃げられぬように手早く二人の足に一刀を切付け、それから縁側の両人を目がけて其の場に切伏せ、当の敵たる蟠龍軒は何処いずくにありやと間毎まごと々々を尋ねますと
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
白ペンキ塗の厚縁あつぶち燦々きらきらで、脾弱ひよわい、すぐにもしわってはずれそうな障子やからかみしきりの、そこらの間毎まごとには膏薬のいきれがしたり、汗っぽい淫らな声がえかけたりしている。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)