“脾弱”の読み方と例文
読み方割合
ひよわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何を怒つてゐるのだか解らなかつたが、脾弱ひよわで癇癖の強い軍治は地団駄を踏みながら、何ごとかめいて幾の肩を小さい手で打つてゐた。
鳥羽家の子供 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)
娘というのは数え歳は十六だそうだが、見たところやっと十二か十三で、脾弱ひよわな胴に結んだ帯がともすればずり落ちるほど腰の肉などなかった。
健康三題 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「いつも脾弱ひよわな、一と吹きの風にも萎んでしまいそうな児だった」と、幽霊は云った、「だが、心は大きな児だよ!」