“銀襖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎんぶすま83.3%
ふすま16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゆるい一風ごとに、塀の紅梅や柳をこえて、大川口の海の香は、銀襖ぎんぶすまや絵襖などの、間毎まごと間毎まで、いっぱいに忍びこんで来る。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
七兵衛が通された部屋には、古色を帯びた銀襖ぎんぶすまがあって、それには色紙しきしが張り交ぜてある。
蘭灯らんとう暗く室をらし、閉め切った銀襖ふすまの銀箔も朦朧もうろうとして影暗く、廊下を隔てた中庭の、竹の林のほとりからザワザワと聞こえる風の音さえ、深更だけに物凄い。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)