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銀襖
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ぎんぶすま
ふりがな文庫
“
銀襖
(
ぎんぶすま
)” の例文
ゆるい一風ごとに、塀の紅梅や柳をこえて、大川口の海の香は、
銀襖
(
ぎんぶすま
)
や絵襖などの、
間毎
(
まごと
)
間毎まで、いっぱいに忍びこんで来る。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
七兵衛が通された部屋には、古色を帯びた
銀襖
(
ぎんぶすま
)
があって、それには
色紙
(
しきし
)
が張り交ぜてある。
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
夏の夜の「
若竹
(
わかたけ
)
」の
銀襖
(
ぎんぶすま
)
のごとく青白き
瓦斯
(
がす
)
に光る。
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
三十分
経
(
た
)
つ——一時間経つ——冷やかな
銀襖
(
ぎんぶすま
)
に秋の日が暮れかけて、大川の
櫓
(
ろ
)
の音や川波が障子ごしに薄ら寒くしのんでくる。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、
慇懃
(
いんぎん
)
なことは、床の間や
銀襖
(
ぎんぶすま
)
をひかえた客間の応対と変りもなかった。
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
銀
常用漢字
小3
部首:⾦
14画
襖
漢検準1級
部首:⾐
18画
“銀”で始まる語句
銀
銀杏
銀杏返
銀色
銀座
銀貨
銀河
銀簪
銀行
銀泥