“若竹”の読み方と例文
読み方割合
わかたけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「大阪のことでござった。声のいい、浄瑠璃じょうるり語りのおなごがありました。若竹わかたけといってな、人はみな、竹女たけめと呼んだ」
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
それは、若竹わかたけが、あちこちのそらに、かぼそく、ういういしい緑色みどりいろをのばしている初夏しょかのひるで、松林まつばやしでは松蝉まつぜみが、ジイジイジイイといていました。
花のき村と盗人たち (新字新仮名) / 新美南吉(著)
かれは、ひとごとをしながら、注意深ちゅういぶかく、ほそたけ小刀こがたなあなをあけていたのです。しかし、若竹わかたけやわらかくて、うまくおもうようにいかなかったのです。にわのすみに、寒竹かんちくえていました。
へちまの水 (新字新仮名) / 小川未明(著)