“榧”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
かや93.0%
がや1.8%
へぎ1.8%
カエ1.8%
カヘ1.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「番士。……蚊遣かやりが絶えた。またかや木屑きくずでもいてくれんか。生きているとは厄介なもの。この蚊攻めにもホトホトまいる」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
本陣は 木曾のほうでは楢の実を豆にまぜて味噌をつくる とか 山奥へゆけばかや、はしばみ、ぶなの実もたべる などと話しながら先にたってゆく。
島守 (新字新仮名) / 中勘助(著)
その井桁に腰をかけて、暫くあたりを眺めてゐると、やがて向ふのかやか何かの繁みのかげから、黒い人影が一つあらはれて、ゆつくりと小径を歩いてゆく。
灰色の眼の女 (新字旧仮名) / 神西清(著)
しばらくすると、枯れ杉とかやの枝をつかんで戻ってきた。そして、所を見計らって、そのかやの木をプスプスといぶしはじめる。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのうちにお腹がきますと、ちょうど秋の事で、方々に栗だの柿だのしいだのかやだのいろんな木の実がっております。
豚吉とヒョロ子 (新字新仮名) / 夢野久作三鳥山人(著)
木曾に木がや
別後 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
「吉平殿に水漬を進ぜるから、檜物産から新らしいへぎをとりよせて、精進にして出すがよかろう」
義人の姿 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
此が正月飾りの起りで、山かづら・羊歯の葉・寄生ホヨ野老トコロ・山藍・葵・カエ山桑ツミなど、何れも山づとと見られるものです。
此は、後に言ふ山姥にも絡んだ事実で、山草・木の枝・寄生木の類から、山の柔い木を削つた杖、其短い形のけづり花などであつたらしく、山かづら・羊歯の葉・寄生ホヨ野老トコロ・山藍・葵・カヘ山桑ツミなどの類に、時代による交替があるのでせう。
翁の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)