“榧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かや92.1%
がや3.2%
へぎ1.6%
カエ1.6%
カヘ1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして谷川の南の、まつ黒なかやの木の森の方へ、あたらしいちひさなみちがついてゐました。一郎はそのみちをのぼつて行きました。
どんぐりと山猫 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
ここは鈴鹿峠の裏道、俗に三本がやと呼ばれて、おおきな榧の木が三本、のんと立っている峠の八合目近くだ。
だだら団兵衛 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「吉平殿に水漬を進ぜるから、檜物産から新らしいへぎをとりよせて、精進にして出すがよかろう」
義人の姿 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
此が正月飾りの起りで、山かづら・羊歯の葉・寄生ホヨ野老トコロ・山藍・葵・カエ山桑ツミなど、何れも山づとと見られるものです。
山かづら・羊歯の葉・寄生ホヨ野老トコロ・山藍・葵・カヘ山桑ツミなどの類に、時代による交替があるのでせう。
翁の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)