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『だだら団兵衛』
ふりがな文庫
『
だだら団兵衛
(
だだらだんべえ
)
』
雨もよいの生温い風が吹いている。 ここは鈴鹿峠の裏道、俗に三本榧と呼ばれて、巨きな榧の木が三本、のんと立っている峠の八合目近くだ。 とっぷり暮れた暗い夜道を、足早に登って来る一人の侍がある。六尺たっぷりという身丈に、三尺余る無反の強刀を横へ …
著者
山本周五郎
初出
「キング」大日本雄辯會講談社、1932(昭和7)年5月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約25分(500文字/分)
朗読目安時間
約42分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
侍
(
さむれえ
)
入
(
へえ
)
些
(
すこ
)
瞠
(
みつ
)
私
(
わし
)
脱
(
のが
)
蔽
(
かく
)
訊
(
ただ
)
不審
(
いぶか
)
剥
(
む
)
呻
(
うな
)
咎
(
とがめ
)
思召
(
おぼしめし
)
検
(
あらた
)
榧
(
がや
)
歯噛
(
はがみ
)
煽
(
おだ
)
痙攣
(
ひきつ
)
睨
(
ね
)
脱
(
と
)
訊
(
たず
)
蹂躙
(
ふみにじ
)
露
(
つゆ
)
仔細
(
しさい
)
佩刀
(
はいとう
)
俯向
(
うつむ
)
光政
(
みつまさ
)
凄味
(
すごみ
)
刹那
(
せつな
)
勿論
(
もちろん
)
午
(
ひる
)
卑怯
(
ひきょう
)
却
(
かえ
)
吃
(
ども
)
呆
(
あき
)
呟
(
つぶや
)
呶鳴
(
どな
)
喧嘩
(
けんか
)
噂
(
うわさ
)
寃罪
(
えんざい
)
山砦
(
さんさい
)
巨
(
おお
)
御匿
(
おかくま
)
微笑
(
ほほえ
)
忿怒
(
ふんぬ
)
急
(
せ
)
憚
(
はばか
)
戦塵
(
せんじん
)
手許
(
てもと
)
拵
(
こしら
)
捻
(
ひね
)
掟
(
おきて
)
掴
(
つか
)
掻込
(
かいこ
)
曳
(
ひ
)
梃
(
てこ
)
椋鳥
(
むくどり
)
洒落
(
しゃれ
)
無反
(
むぞり
)
無垢
(
むく
)
片膝
(
かたひざ
)
生温
(
なまぬる
)
痩
(
や
)
睨
(
にら
)
窺
(
うかが
)
立塞
(
たちふさ
)
籠手
(
こて
)
綺麗
(
きれい
)
綽名
(
あだな
)
縺
(
もつ
)
罠
(
わな
)
罵
(
ののし
)
股立
(
ももだち
)
肱
(
ひじ
)
藤堂
(
とうどう
)
蝦
(
えび
)
衒
(
てら
)
褌
(
ふんどし
)
襷
(
たすき
)
見
(
み
)
見戍
(
みまも
)
訊
(
き
)
詮議
(
せんぎ
)
諍
(
あらそ
)
購
(
あがな
)
迂濶
(
うかつ
)
逐電
(
ちくでん
)
道傍
(
みちばた
)
遮
(
さえぎ
)
野袴
(
のばかま
)
金子
(
きんす
)
面喰
(
めんくら
)
革紐
(
かわひも
)
鞘
(
さや
)
頷
(
うなず
)
頸
(
くび
)
高禄
(
こうろく
)
高虎
(
たかとら
)
髻
(
もとどり
)
魂消
(
たまげ
)