だだら団兵衛だだらだんべえ
雨もよいの生温い風が吹いている。 ここは鈴鹿峠の裏道、俗に三本榧と呼ばれて、巨きな榧の木が三本、のんと立っている峠の八合目近くだ。 とっぷり暮れた暗い夜道を、足早に登って来る一人の侍がある。六尺たっぷりという身丈に、三尺余る無反の強刀を横へ …
作品に特徴的な語句
さむれえ へえ すこ みつ わし のが かく ただ 不審いぶか うな とがめ 思召おぼしめし あらた がや 歯噛はがみ おだ 痙攣ひきつ たず 蹂躙ふみにじ つゆ 仔細しさい 佩刀はいとう 俯向うつむ 光政みつまさ 凄味すごみ 刹那せつな 勿論もちろん ひる 卑怯ひきょう かえ ども あき つぶや 呶鳴どな 喧嘩けんか うわさ 寃罪えんざい 山砦さんさい おお 御匿おかくま 微笑ほほえ 忿怒ふんぬ はばか 戦塵せんじん 手許てもと こしら ひね おきて つか 掻込かいこ てこ 椋鳥むくどり 洒落しゃれ 無反むぞり 無垢むく 片膝かたひざ 生温なまぬる にら うかが 立塞たちふさ 籠手こて 綺麗きれい 綽名あだな もつ わな ののし 股立ももだち ひじ 藤堂とうどう えび てら ふんどし たすき 見戍みまも 詮議せんぎ あらそ あがな 迂濶うかつ 逐電ちくでん 道傍みちばた さえぎ 野袴のばかま 金子きんす 面喰めんくら 革紐かわひも さや うなず くび 高禄こうろく 高虎たかとら もとどり 魂消たまげ